おすすめボールペンと豆知識

今、私たちが当たり前のように使っている「ペン」その始まりを知っていますか?

人間がいつから大地に線を描いていたのか、指や棒にインクをつけ文字を描いていたのか、現代に痕跡が見つかることはあれど時期まで正確なことはまだ分かっていません。ただ、太古の壁画には人の手形や木の棒に赤土などをつけて描いた線や絵が残されています。棒などを利用しそれを細く削ることで、指にインクをつけるよりも細い線を描くことが出来る。人間が使い始めたペンの最初の形は、棒の先にインクをつけ線を描くという単純なことだったのかもしれません。


★現在のペンに至るまでに生まれた筆記具★

・一説には最古の筆記具の痕跡は、8000年程前のものといわれています。
場所は四大文明の1つメソポタミアで、何か尖ったもので文字を書いた瓦が発見されました。何か書くという行為を人間が行ったのはこんなにも大昔なのですね。
・5世紀ごろにはヨーロッパで「羽ペン」が生まれます。
鳥の羽の軸を削って書きやすくしインクをつけて使うものですが、丈夫なものではないので、時々ペン先を削り直す必要があったり書いている途中に何度もインクをつけなくてはいけなかったりとなかなか面倒な道具でした。
・4500年ほど前の中国では「筆」が生まれました。実に活気的な筆記具で今も場面が限られてはいますが学生の習字など書道で活躍している道具の1つですね。
このように時と共に進化をしてきた「ペン」、現在良く使われているものといえば鉛筆・ボールペン・シャーペン・マーカーといった感じでしょうか?
そこで今回はその1つ、ボールペンについて紹介したいと思います。


★ボールペンの誕生★

油性ペン

ボールペンの最初の発明者は1884年にアメリカ人のジョン・ラウドが発明したそうですが、この時はまだインク漏れがひどく実用にいたらなかったそうです。
しかしその後、ハンガリーでビーロー・ラースローがこの問題点を解決し、1938年に特許を取得、軍に採用されることで広まりました。これが今で言う「油性ボールペン」です。
油性ボールペンは滲みが少なく裏移りがなく、筆記距離が長い、リフィルの保存期間が比較的長いなどの利点があります。インクは紙への浸透作用によって表面的な乾燥を実現しました、しかし欠点としては書き味の重さや、書き出しのかすれ、ペン先へのインク溜まりの発生がありますね。 ちなみにこの「油性ボールペン」、日本人の目に初めて触れたのは1945年のことで、日本に来た兵士によって紹介されました。開発からわずか2年で兵士のほとんどが使っていたということで、その普及スピードの早さに驚きを感じますね。 このあと国産ボールペンの製造が始まりましたが、インクや材質が悪く欠陥品が続出し、 現在のような国産のボールペンの誕生は、1950年代に入ってからで5年近く開発に時間が掛かっています、均一で抵抗のない書き味と鉛筆のように削ったりなどの手間が要らないなどの特長が受け入れられ、開発後普及が急速に進みました。

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現在、油性ボールペンとして有名どころは三菱鉛筆から発売されているジェットストリームでしょうか。この商品、シリーズ世界販売本数は年間約1億本もあるそうですよ。
クセになる、なめらかな書き味を実現した新開発のインクを搭載し、今までの油性ボールペンと比較して、くっきりとした濃い線に書いた後の速乾性、インクの直流と逆流を防止する構造など従来の油性ボールペンとは一線を画した商品になっています。
また“国民的人気ボールペン”を決める日本最大のとあるイベントでは2年連続でジェットストリームが上位を独占したそうです。日頃使っているペンに使いやすさを求める人が増えているのかもしれません。


水性ボールペン

1964年にオートが作った「水性ボールペンw」が先駆けとされています。ローラーボールとも呼ばれ、油性ボールペンとは違うカテゴリーとしている場合が多いみたいです。
インクの粘度が低いため、さらさらとした感じの書き味が魅力で、油性ボールペンに比べ書き味、色の発色性の面で優れていますが、水に濡れるとインクが流れて字が消えてしまう弱点もあります。 構造はサインペンの先にボールペンのチップをつけたもので、国内より海外で広く普及し、その評価により逆に日本でも広まったペンです。

発売されている水性ボールペンで、私のオススメは三菱鉛筆のユニボールエアです! 空気のような軽い書き味が謳い文句のペンで、ペン先内部が筆圧に合わせて上下に作動し、インクの量をコントロールする新開発のチップを搭載しているため、力を入れなくても文字を書くことが出来、擦れにくい快適な筆記感を実現しています。 また、何よりもの驚きは従来の水性ボールペンでは表現できなかった、トメ・ハネ・ハライといった世界で初めて書き方や筆圧によって描く線の幅を変化させることができるという点です。
立てて書いたり弱い筆圧で書くと線は細くなり、寝かせて書いたり強い筆圧で書くと線は太くなります。このペンで書いた文字はボールペンでありながら、筆で書いたような印象を持たせることができますね。


ゲルインクボールペン

水性ボールペンのインクにゲル化剤を添加したゲルインクボールペンは、日本で発明され1984年にサクラクレパスが発売した筆記具で、水性ボールペンのようになめらかに書け、滲まないという特長があります。
ゲルの性質によって、水性ボールペンの書き味がなめらかと油性ボールペンのインク残りを見ることができて、最後までインクが一定に出るという良さを合わせ持っています。 また、ゲル化剤を添加することにより、大きな粒子をインク中に入れることが可能となり、白色顔料を入れたパステルカラーやラメを入れたもの、香料を入れたものなど商品展開の幅が広がりました。

ゲルインクボールペンで私がよく使うペンはゼブラのサラサクリップでしょうか。 さらさらとしたなめらかな書き味で、濃くてにじまず鮮やかな発色と豊富な色が楽しめます。 特徴は0.3~1.0mmまでの幅広い芯の太さと、全46色のインクカラーが揃っているので、手帳やノート、メモ書き、宛名書き、イラスト描きなど様々な用途で使うことができることでしょうか。


こすると消えるボールペン「フリクション」

フリクション2

ボールペンでは文字を消す事が出来ない為、書き間違いを起こした時に不都合が生じることがあります。そこで多くの人に人気のペンがパイロットから発売されている、ペン後部のゴムでこすることで摩擦熱により筆跡を消すことができるフリクションボールペン
この商品はなんと製品化までに30年もの歳月が掛かっています。
大雑把に製品化までの流れを説明しちゃいます!
1975年に温度の変化で色が変わるメタモインキの開発に成功、特許を取得。
1988年には約15℃まで温度変化の幅をコントロールする技術の実用化に成功し飛躍的に用途が広がります。
2005年、温度変化の幅を80度前後(-20℃から65℃)まで拡大することに成功。ここでやっと「フリクションインキ」が誕生します。
2006年、ヨーロッパでフリクションボールペンを日本より先に発売し、爆発的なヒットを記録。
2007年にとうとう日本で発売を開始!
2017年には世界累計販売本数が20億本を突破の大人気商品に!!

フリクション
やはりシャープペンよりも筆跡が濃く、消す事が可能なボールペンを求めていた人多かったのでしょう、今ではスケジュールの管理によく使っている人を見ますね。高価格帯の商品も登場しビジネスシーンでも活躍しているそうですよ!

一通り私のおすすめボールペンの紹介をさせていただきましたが、気になったペンはありましたか? 自分にあった使いやすいペンを是非見つけてみて下さい!
紹介させていただいたボールペンは現在すべて本館A棟3階の文具売場にて発売中です!

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