健康コラム 食べ物で花粉症を予防
花粉症とは
日本総人口約1億3000万人のうち約25%の4人に1人が花粉症に悩まされたことがあるとされています。では、花粉症とはいったいどんなものなのかといいますと、体内に入り込もうとする異物(花粉)に対し抵抗する為、抗体を作り体を守ろうとします。その際に過剰に反応しすぎてしまうことをアレルギーといい、この攻防がある一定期間続き、繰り返し行われていくことが「花粉症」になります。その症状として代表的なものは、目のかゆみと鼻水になり、これらは粘膜が外気に直接接している為、花粉が付きやすく症状に出やすいのです。同じように口も外気に触れる粘膜ですが唾液により洗い流されてしまうため比較的症状がでにくいのです。しかし喉が乾燥している場合には、かゆみが出てくることもありますので、うがいをしたり飲み物などで予防しましょう。
スギやヒノキの花粉量は、前年の夏の気象条件に大きく影響されます。花粉が増える理由には、
①7月を中心とした夏に高気温が続き、日照時間が長い。
②7月を中心とした夏に、降雨量が少ない。
③花粉量の少なかった翌年は、飛散量が増える。
などが挙げられます。一般的にスギ花粉の飛散開始は2月以降ですが、花粉症は事前に予防策を講じることで、症状を軽減できます。今からすぐに始められる対策法を探っていきましょう。アレルギー対策は、体質改善から!
まずは食生活から見直し、手軽にお茶から変えてみましょう。茶葉にはタンニン(カテキン類)、ビタミンC、カフェイン、ポリフェノールなど色々な成分が含まれています。特にカテキンはアレルギーを抑える作用があると言われており、中でも甜茶、べにふうき緑茶、グァバ茶(シジュム、バンザクロ)などが◎。
・甜茶(てんちゃ)-GODポリフェノールが、花粉症の鼻水、くしゃみ、アトピーでの痒みの原因物質の1つ、ヒスタミンの分泌を抑える作用。
・べにふうき緑茶-カテキン含量が多く、肥満細胞の結合部分を抑え、ヒスタミンの放出抑制により、アレルギーを抑える。
・グァバ茶-葉にはビタミンB群やタンニンが、果実にはビタミンC、カルシウム、カリウム、鉄分が豊富に含まれ、花粉症予防や治療として有効と言われています。
また、近年ではお腹の調子を整える乳酸菌も着目されています。乳酸菌の効果には
・腸内細菌のバランスを回復する整腸作用
・便秘、下痢などの消化器症状の改善
・免疫増強作用
・発ガン抑制作用
・コレステロール抑制作用。これに加えて一部の乳酸菌には、アレルギーを抑える作用があるようです。(乳酸菌KW3110株・L‐55乳酸菌・L‐92乳酸菌など)
その他にも、腸内環境を整えて予防対策になる食べ物に、「まごわやさしい」で知られている、「豆・ゴマ・ワカメ・野菜・魚・シイタケ・いも」があります。ゴマ油、アマニ油、シソ油に含まれるαリノレン酸にはアレルギー反応を抑制する働きがあるので積極的に摂りましょう。また、イワシ、サバ、カツオやマグロに含まれるEPA・DHAも有効成分。EPA・DHAはアレルギーを軽減するだけでなく、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やします。その上、EPAには血管の弾力性の保持や血栓を出来にくくして、動脈硬化や心筋梗塞、脳血栓などの成人病予防効果が、DHAには脳の活性化や神経組織の発育促進、血液サラサラ効果が期待できます。にんにくや玉ねぎには、免疫力を高める・炎症を抑制する・鎮痛作用があると言われます。また5大栄養素(炭水化物・脂肪・たんぱく質・ビタミン・ミネラル)、食物繊維に次ぐ栄養素としても注目されているポリフェノール。花粉症に効果的な食べ物に共通する成分で、老化やさまざまな健康を害する原因といわれる活性酸素を除去する働きがあります。赤ワインや、コーヒー、大豆やそばが有名ですが、玉ねぎのケルセチン、ウコンのクルクミンもポリフェノールです。日頃から手軽に摂取できるものばかりですよね。逆に肉類に含まれるアラキドン酸は炎症を活発にしてしまうので要注意!刺激物やアルコールは控えるなど、少しずつ出来る事から始めましょう!
「乳酸菌」を含む食べ物
乳酸菌といえば「ヨーグルト」と思いがちですが、漬物・味噌・納豆など日本で古くから食べられている発酵食品にも、乳酸菌が多く含まれています。
販売フロア:本館B棟1階食品売場