【素材の特徴】カシミヤとは

LFC タイトルバナー 素材の特徴カシミヤとは

 繊維の宝石と言われ、ネームバリューの高さと幅広い世代からの厚い信頼があることから、プレゼントとしてもよく選ばれる「カシミヤ」。どのくらいご存知ですか?? このページではカシミヤの暖かさと肌触りの理由をご説明します♪

 


カシミヤって何?

LFC カシミヤ 毛の断面

カシミヤはウールやモヘアと同じ動物の毛。獣毛(じゅうもう)です。まずは獣毛についてご説明します。

動物の毛は刺し毛(さしげ)と綿毛(わたげ)から構成されています。
刺し毛は、上毛(じょうもう)とも呼ばれ、艶があって美しく、いろいろな色彩や斑紋がその動物の種類と特徴を表しています。英語では刺し毛をガードヘア(guard hair)といい、弾力性・耐水性の富み、その名の通り身体を守る役目をしています。より身近なものだとフォックスのファーマフラーがあると思います。あの艶のある毛並の表面が刺し毛の部分です。
綿毛は、下毛(かもう)とも呼ばれ、刺し毛の下に生えている短く柔らかい毛です。「うぶ毛」と言うとわかりやすいと思います。極めて細く密生しているので空気の層ができ、体温の発散を防ぎ防寒の役目をしています。

私たちが普段目にしているカシミヤ製品は、カシミヤ山羊のうぶ毛の部分のみを使用したものです。しかし採毛した直後の毛(原毛)には刺し毛とうぶ毛が混ざり合っており、選別する手間があます。そして、この刺し毛などの不純物の混入率がカシミヤのランクを大きく左右します。



LFC カシミヤ バナー 肌さわりの理由

 理由1・・・繊維の細さ
LFC カシミヤ画像 繊維

カシミヤ繊維の平均直径は14~16マイクロン

まず理由の一つとして挙げたいのは、その繊維の細さです。しなやかであり、チクチクと皮膚を刺激しません

この繊維の細さはカシミヤ特有のもので、山羊の育つ環境に由来します。カシミヤ山羊は寒暖差の激しい内陸部の高地や山岳地帯で飼育されています。この地域は冬の気温は氷点下30度にも下がり、その寒さから身を守るため、非常に細いうぶ毛が生えるのです。

羊の毛であるウール繊維の平均直径は19~24マイクロン。モヘアは約30~50マイクロン。人の髪の毛は約60マイクロン。数値で比べると非常に細い事がわかると思います。(1マイクロンは0.001ミリです)



 理由2・・・繊維表面のスケール
LFC カシミヤ スケール

少なく、突起の少ないスケール

スケールとはキューティクルとも呼ばれウールや人の髪の毛にもある、動物繊維の表面を覆う鱗状の組織です。スケールは、乾燥した時は閉じ、湿度が高くなったりすると開きます。そうすることで水分を取り込んだり吐き出したりするために、快適な湿度を保つように調整の働きをします。ですが、その一方でこのスケールがチクチクと肌を刺激する原因ともなります。

カシミヤ繊維はウールに比べてスケールが小さくまばらであることから、刺激が少ない繊維になります。また、フラットでキレイな表面の為、光がきれいに反射し光沢が生まれます。



 理由3・・・生地の伸縮
カシミヤ画像 伸縮率

伸縮率40%以上の伸び

繊維自体に肌さわりの良さの理由がありますが、ニットや織物などの製品にした時も特徴があります。カシミヤ繊維はウールと比べて強度はほぼ同じですが伸縮率は40%以上も伸びがあります。ウールは伸縮率20%と言われており、その差は歴然です。この特性が生地のしなやかさとなり、フィット感や着心地の向上につながります。




LFC カシミヤ バナー 暖かさの理由

獣毛繊維のクリンプ
LFC カシミヤ画像 糸

クリンプ状で細いカシミヤ繊維

カシミヤだけの特徴ではないですが獣毛繊維はクリンプという縮れ毛になっていることがあります。このクリンプ状の繊維が絡み合うことで暖かい空気を逃がさず抱きかかえることになります。このクリンプ(縮れ)のおかげでウールやモヘアなどの獣毛は暖かいのです。

そしてカシミヤが特に暖かいのは繊維の細さに理由があります。カシミヤ繊維はウールやモヘアなど他の獣毛と比べて細いため、それぞれの繊維で同じ太さの糸を作っても、その糸に含まれる繊維の量はカシミヤ繊維で作った糸が一番多くなります。つまり、繊維が細ければ細いほど多くの繊維を束ねて糸を作ることになるので暖かい空気をよりたくさん含むことになり暖かくなります。だから繊維の細いカシミヤは暖かいのです。



二重サッシ窓のようなニット
カシミヤ 二重サッシ

薄くても暖かいカシミヤ

カシミヤ、ウールやモヘアなどの獣毛の製品は熱伝導率の低い空気をたくさん含み、暖かくなります。その秘密はクリンプのある繊維にあり、カシミヤの糸には繊維が多いと前述したとおりです。さらに繊維自体の熱伝導率もカシミヤは優れています。比較すると、カシミヤ0.9→シルク1.2→綿1.5→ナイロン6の順になります。(数値が低いほど熱伝導率が低く保温性に優れています)

そしてその糸を使って編みたてられるニットには外気を遮断、放熱を抑えるため二重サッシ窓のような役割を果たします。体と外気のあいだに熱伝導率の低い空気をより多く挟み、その挟み込んでいる生地(カシミヤ)自体も熱伝導率が低く暖かさを保つことになるからです。



LFC バナー カシミヤのランク

カシミヤの採毛と現状
LFC カシミヤ 山羊

カシミヤ:1頭200g / ウール:1頭20kg

「カシミヤ:1頭200g / ウール:1頭20kg」この数字が何かというと・・・なんと1年間で1頭から採毛できる毛の量です。もちろん、品種や地域によって差はありますがざっくり言うとカシミヤはウールの1/100しか採れない計算になります。

ウールは羊から1回5㎏、年に4回の採毛が可能なのに対し、カシミヤ山羊からの採毛は年に1回。毛の生え変わり時期の4~5月頃に行われます。ウールのように採毛回数を増やせない最大の理由は、「カシミヤは山羊のうぶ毛である」という点です。肌触りの理由でも前述したとおり、カシミヤ山羊は氷点下30度にも下がる極寒の寒さから身を守るため非常に細いうぶ毛が生え、これがカシミヤになります。この細いうぶ毛は冬しか生えないのです!そして極寒から山羊の身を守るものである為、カシミヤ山羊から冬の間に毛を採るわけにはいきません。そのため、暖かくなり毛が生え変わる春に1度だけ採毛が行われるのです。

また、採毛された毛(原毛)にはさまざまな不純物が入っているため、そこからうぶ毛を分ける工程があります。この工程を「整毛工程」と呼び、最も人手が必要で技術的にも難しい部分です。そしてここで分けられたカシミヤは元の量の半分以下になります。

カシミヤ山羊の寿命は15~16才ですが、良質のうぶ毛が採れるのは3~5才の間といわれています。年に1回1匹の子供を産みますが、出生率が70~80%と低く、簡単には増産できない現状もあり、カシミヤは非常に希少な物なのです。



カシミヤの格付
LFC HP カシミヤ 原毛の違い

採毛から格付けまでの流れとポイント

牧民によって採毛されます。バリカンなどで刈り取らず、熊手のような道具で丁寧に梳き取ります。そして牧民から地域のブローカーの元に集められ、産地・色・うぶ毛の量・長さ・細さなどの違いによって格付けされ、格付けによった値段で整毛業者に販売されます。この業者が原毛を選別、洗い(洗毛)、整毛して国内外の紡績業者へ販売します。

整毛は主に色(ホワイト・ライトグレー・ブラウン)・平均繊維長・繊度(細さ)・不純物含有率などの違いでまた格付けされ、それぞれの値段で販売されます。その値段はその年の相場によるので、同じ品質でも大きく変動します。画像にある色の見本は多慶屋レディス館5階にございますので、ご興味のあるかたはぜひ実際にお手に取ってお確かめください♪(2019年9月時点)



LFC バナー お手入れ方法

カシミヤの洗濯アドバイス

お洗濯で失敗したくない方へご参考までに・・・。あくまで参考なので、洗濯表示を必ず確認して、その指示に従ってください。

1.事前準備 ホコリを落として裏返しに
着脱時に発生する静電気でチリやホコリ・髪の毛などなど・・・思っているより付着しています。このままでは毛玉の原因になるので、ブラッシングをしておきましょう。また、洗濯時の余計な毛羽立ちを抑えるために裏返しにしておきます。洗濯表示は必ず確認してください。

2.使用する水は必ず40℃以下、乾燥機は不可。
温かい水のほうが汚れは落ちやすいですが、熱すぎると縮みの原因になります。同じ理由で乾燥機も使用しないでください。

3.洗濯と脱水
水量はカシミヤ製品の重さの50倍が目安です。(レディースセーターが1枚200gとして、約10Lが目安になります。)容器はできるだけ大きく、洗濯時の収縮を防ぐ事にもなります。洗剤はカシミヤ専用のものがおすすめです。(2019年は多慶屋レディス館5階でも数量限定にて取扱いございます♪)

10~20分くらい浸け置きしてから軽く振り洗いします。

※もみ洗いや押し洗いは型崩れの原因です。避けましょう。



永くご愛用して頂くために・・・保管とメンテナンス

大切なカシミヤ製品を永くご愛用して頂くために、保管方法とメンテナンスのポイントまとめました。

1.ローテーションでの着用がおすすめ
カシミヤはウールなどに比べてストレッチ性が高いため、型崩れしにくく吸湿性の良い繊維です。ですが、連続しての着用は形状変化を引き起こしやすくなります。着用後は1~2日休ませてあげることで、カシミヤ繊維の性質の力により自然に元の形に戻ろうとします。 カシミヤを休ませる時間を作りましょう。

2.ブラッシングでキレイを保ちます
乾燥する冬に着用する場面の多いカシミヤ製品。生活している間におこる静電気でチリやホコリなどが思っているより付着しています。このままだと毛玉の原因になりますので、ブラッシングして落としましょう。そのときはカシミヤ用の柔らかいブラシを使用するとベストです。(ブラシはレディス館5階にて取扱いございます。2019年9月時点)

3.シーズン終わりには・・・
天然素材であるカシミヤはカビや虫害の発生が多く、怖いですね。シーズン終わりにはブラッシングとお洗濯で全体をきれいにしてから保管してください。防虫剤と防湿剤を一緒に入れて、虫と余分な湿度からカシミヤを守りましょう。シミや汚れは時間との勝負です。もし汚れてしまったらすぐにシミ抜きを行いましょう。それがカビや虫害の予防にもつながります。



LFC バナー 20192020winter取扱い商品

上野・御徒町でカシミヤをお探しなら、多慶屋へお立ち寄りください♪ 今年は例年よりも豊富に取り揃えました。


取扱いアイテム オリジナルニット

LFC HP バナー PA-RU

多慶屋オリジナルカシミヤニットは内モンゴル産カシミヤを100%使用!現地の工場に直接オーダーし、原毛の仕入から製品づくりまで一括で行いコストカット。多慶屋ならではの価格を実現いたしました!詳しくはこちら♪



取扱いアイテム 東洋紡糸 カシミコ

LFC 東洋紡糸 カシミコ

カシミヤ製品の作製では世界でもトップクラスの東洋紡糸。戦前から培ってきた技術と伝統とネットワークがあるからできる上質なカシミヤニット。とうとう入荷しました。詳しくはこちら♪




取扱いアイテム デザインニット

coming soon

2018年にもご好評いただきました、カシミヤ100%のニットが今年も入荷予定です。


取扱いアイテム マフラー&ストール

coming soon

近日入荷予定!カシミヤ100%のマフラーとストール。

 



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