健康コラム 紫外線

健康コラム紫外線

いよいよ8月。暑さもピークを迎え、海や山で気持ちよくお過ごしのことと思います。楽しく過ごせるその反面、事故が多く起こるのもこの時期です。油断することなく、思い出に残る夏をお過ごしください。

 屋外で遊んでいて、この時期酷使している体の部分があります。そう、皮膚です。刺すような日差しによって、放っておくと痛くなったり赤くなったりします。原因は紫外線です。1990年に気象庁が観測し始めて以来、2010年までに、紫外線量は8.9%増加(つくばで観測)しています。オゾン層の破壊が大きな影響を与える紫外線、単に皮膚だけでなく、体の他の部位にも悪影響を及ぼします。今回はそんな「紫外線」にスポットをあてていきます。

紫外線って?
太陽から放射される光(電磁波)のうち、オゾン層に吸収されずに地上に届く3つの光(①可視光線→明るさを感じる光、②赤外線→温かさを感じる光、③紫外線)のうちの1つです。A波(地上に届く光の5.6%)とB波(同0.5%)があり、波長の短いB波が、A波より人体に与える影響が大きくなります。人体への影響は、①ビタミンDを生成②殺菌作用③新陳代謝の促進④皮膚に炎症を起こす となります。薄曇りでも80%以上が雲を透過します。紫外線の強さは、季節では冬より夏(約3倍、つくばで)、時間では昼前後(1日量の約60%)、場所では緯度が低い所、高度は低地より高地が強くなります(1000m上がるごとに10~12%増加)

紫外線の影響
かつては「日焼けした肌は健康のしるし」とされ、母子手帳にも載っていた「日光浴」の項目は今では削除され、代わりに外気浴(天気の良い日に薄着で外出)となりました。日光浴の必要性は、カルシウムの代謝に必要なビタミンDを合成させる為、という理由からですが、この合成には手のひらに1日10分の日光浴で十分である、また子供に与える影響が分かってきました。(子供のころに浴びた紫外線の量が後々の皮膚がんの発生に大きく関わってきます)

日焼けは、実は紫外線から身を守るための体の防御機能です。人は紫外線に当たると、肌が黒くなります。この黒くなった部分が有害な紫外線を吸収し、体の中の細胞を紫外線から守っているのです。この能力は人種や人によって異なり、同じ日本人でもすぐ黒くなる人とそうでない人がいます。黒くなりやすい人はそうでない人と比べ皮膚がんにかかりにくくなります。

紫外線による悪影響
体を黒くし、紫外線の影響から体を守る「日焼け」ですが、皮膚にはよくありません。日焼けをした皮膚の下は紫外線の害からは守られますが、表面の皮膚はかなりのダメージがあります。特に顔や首など、常に露出して日光にさらされている部位は、繰り返し日焼けをすることにより、皮膚の細胞や組織にダメージが蓄積します。すると、黒ずんでゴワゴワしてきたり、深いしわができ、弾力とみずみずしさが失われていきます。これを自然の老化と区別して、「光老化」と呼びます。この状態がひどくなったものが皮膚がんで、一生涯で浴びるB波が多いほど発生し、また、年齢の低いうちに紫外線を浴びる事が皮膚がんの発生に大きく関与していると言われています。黒人より白人に多く発生し、紫外線の多い場所(冬より夏、緯度の低い地域、高地など)がより多く発生しています。(宮崎のB波の量は札幌の約3.4倍で、皮膚がんの発生は6倍というデータがある)

また紫外線は免疫にも影響を及ぼします。皮膚表面には免疫機能には欠かせない細胞があり、これが紫外線によるダメージを受けると免疫システムが正常に機能せず、免疫力が低下します。よく、海などで日焼けした後に体がだるくなったり、ヘルペスなど感染症にかかり易くなるのはその為です。

目は皮膚と違い紫外線に対する防御機能がない為、目に入った紫外線が直接悪い影響を及ぼします。その代表的なものが白内障で、長い間A波を浴び続けることにより、目の中にある水晶体を変質させると言われています。

紫外線対策
紫外線をブロックするには、日焼け止めが一番の対策となります。商品にはSPFとPA+などと書かれています。SPFとはB波をブロックする効果を表し、数字が大きいほどその能力が高くなります。ただ、その数値が大きいとそれだけ皮膚に対する負担も大きい為、状況による使い分けが必要です。日常生活には~SPF20を、屋外の軽い活動には20~30、炎天下での活動には30~50、紫外線の非常に強い場所(海など)では50+をオススメします。PAはA波をブロックする能力を表し、+~++++の商品があります。日常生活では+を、屋外での軽い活動には++、炎天下での活動には+++、海水浴などでは++++と使い分けて下さい。紫外線に敏感な人はちょっと強めの物を塗ってください。また、敏感肌の人は、「ノンケミカル」と書いてある日焼け止めをお使い下さい。刺激の少ない仕様となっています。

 なにより紫外線を浴びないことも重要です。炎天下での活動を控える、帽子や襟や袖のついた明るい色の衣服を身に付ける、サングラスをかける、日傘を使う、など上手に利用して紫外線をブロックしてください。

 また、抗酸化食品を摂る事もお勧めします。ビタミンC・E・B群や、βカロテン・リコピン・アスタキサンチン・ルテインなどのカルテノイド、アントシアニン・レスベラトロール・セサミンなどポリフェノール、コエンザイムQ10などの入った食品は紫外線によってできた活性酸素を打ち消してくれます。

それでは、暑い夏を健康で元気に乗り切りましょう。


紫外線対策①日焼け止め

日焼け止め

紫外線防止効果の高いSPF50・PA++++の日焼け止めを始め、肌の弱い方やお子様でも安心して使える商品など、種類豊富に取り揃えております。



 


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